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片岡昌展 カタログをご紹介

開催中の企画展片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』のカタログをご紹介します。


旅行中にお寄りいただいた方でも持ち帰りやすい A5 サイズで全96ページ。美術館の受付・売店にて¥1000で販売しています。小さめの版型ではありますが、出品作品の写真と各シリーズの解説、片岡昌のインタビュー、キュレイターによる解説テキストなどがたっぷりつまっています。巻頭言は美術評論家の瀬木慎一先生にいただきました。
日本の現代人形劇史の記録としても貴重な舞台写真も多数収録、もちろん略歴や作品データも充実しており、今後の片岡昌研究にかかせない資料として使える様にもなっています。
うっかりカタログを買わずに帰ってしまった方、遠方で美術館には行けないけれどもカタログは入手したいと言う方は連絡先に記載のメールアドレスまでご連絡下さい。

ひょっこりひょうたん島の劇人形(リメイク版,オリジナル版,パイロット版) 片岡昌展 展示紹介(1)


ドン・ガバチョ
左がオリジナル版

魔女 ルナ
左がオリジナル版

日本中の子供たちが熱狂したと言われる人形劇、ひょっこりひょうたん島。今回の展示では91年より放送されたリメイク版の人形に加え、なかなか見られる機会のない60年代のオリジナル版と、パイロット版の撮影で使われた人形も展示します。

1964年〜1969年にかけて放送された「ひょっこりひょうたん島」オリジナル版は、当時高価だったビデオテープを「上書きして使い回し」していたため、再放送ができない「幻の番組」でした。

その後、番組のファン達の期待に応える形で、リメイク版が1991年〜1996年に制作・放送されました。人形もこの放送のために再制作され、いくつかの人形はより洗練された形にアレンジされています。例えば「ドン・ガバチョ」(写真上、オリジナル版は帽子の欠け、ヒゲの歪み有)では、手や目の形がマイナーチェンジされた程度ですが、魔女ルナ(写真中、オリジナル版は髪の毛の劣化有)では髪色・肌色の色調、手の形の変更に加え、顔のカラクリを動かす為の切れ目をうまく隠し、より妖しい美しさを持つ魔女を生み出しています。(女性のキャラクターはより美人になる様変更された傾向があります)

今回の展示では、ひとみ座に現存した物については「オリジナル版」「リメイク版」の両方を展示しています。是非、デザインの変化をよく観察してみて下さい。


パイロット版 ハカセ
目と足の部分欠け

また、オリジナル版に先立って制作された「パイロット版」の人形も展示しています。実際に制作されたものよりも小さいサイズですが、回転体を基本としたデザインや、カラクリを使い動きの面白さを狙った人形を作る方針ができあがっている点が注目できます。

ご紹介した人形は、10月5日まで「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」にて展示しています。是非ご来場下さい。

DVD NHK人形劇クロニクルシリーズVol.2 ひとみ座の世界 ひょっこりひょうたん島NHK人形劇クロニクルシリーズVol.5 新諸国物語 笛吹童子 ひとみ座の世界2 には、オリジナル版の現存する映像が全て収録されています。オリジナル版をもう一度見たい方は是非こちらをどうぞ。

また、リメイク版は、全話がDVD-BOXとして入手できます。 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 ストア(Amazonからの購入) よりどうぞ。

片岡昌展『ひょっこりひょうたん島』の展示替え – 『オリジナル版 展示強化週間』について

開催中の 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 は、下記の予定で「ひょっこりひょうたん島」の展示替えを行います。ご来場の際はご注意下さい。

(※7月23日-7月24日, 8月2日-8月8日 の展示替えは、都合によりなくなりました。この間に入れ替えで展示する予定であった人形は、下記『オリジナル版 展示強化週間』に展示いたします)

8月25日-8月31日 『ひょっこりひょうたん島 オリジナル版 展示強化週間』

以下の展示がなくなります。(「ひょっこりひょうたん島 泣いたトラヒゲの巻」福島公演のため)

  • リメイク版 トラヒゲ,ガバチョ,サンデー,ダンディ,ムマモメム
  • リメイク版 ハカセ,チャッピ,ダンプ,テケ,プリン,キッド,ライオン
  • リメイク版 パトラ,ペラ,ルナ
  • リメイク版 ガラクータ,トーヘンボク,ドタバータ,ヤッホー

替わりに、以下のオリジナル版の人形をご覧頂けます。

  • ドン・ガバチョ,トラヒゲ (通常時も展示中)
  • ライオン
  • ガラクータ,トーヘンボク,ドタバータ,ヤッホー
  • パトラ,ペラ,ルナ (通常時も展示中)
  • しゅう長(ライオン王国シリーズ)
  • ピッツ長官(ブルドキアシリーズ)
  • ブル元帥(ブルドキアシリーズ)
  • アルセーヌ・クッペパン(魔女リカシリーズ)
  • ボスケ王(アンコロピン王国シリーズ)
  • 名前不明(クレタモラッタ島シリーズ)
  • ジョウ(グッバイジョウシリーズ)
  • シエラザード(アルカジル王国シリーズ)
  • ネンネorアノネ(ウクレレマン・ダンシリーズ)
  • ドン・キホーテ(カンカン王国シリーズ)
  • マーガレット・バッツィドール(ガン・マンシリーズ)

オリジナル版はダメージの激しい人形もありますが、なかなか見る機会のない懐かしいキャラクター達をお楽しみ下さい。

片岡昌展のイベントスケジュール公開しました

片岡昌展 イベントスケジュール を公開しました。

まずは 7/25 [日曜日] 、人形劇の人形操作を体験できるワークショップと、当プロジェクトのキュレイターによるギャラリートークを行います。詳細は、片岡昌展 イベントスケジュールをご覧下さい。ワークショップは 8/8 にも実施予定です。

新たなスケジュールが決まりましたら、イベントスケジュールのページの他、このブログやツイッターでもお知らせします。

また、Googleカレンダー 片岡昌関連スケジュール にもイベントスケジュールを掲載しています。Googleカレンダー等をご利用の方にはこちらも便利です。

指人形のグループ展 The Art of Finger Puppets 2010 に参加

劇人形の専門店パペットハウスで毎年行われている、指人形のグループ展 The Art of Finger Puppets 2010 に、今年も片岡昌が参加します。

期間:7/10[土]-7/17[土], 11:00AM~7:00PM (7/12[月]は休み)
会場:パペットハウスギャラリー(東京都新宿区,飯田橋駅)

「指人形は子どものおもちゃ」という常識を覆す、指先サイズに想像力溢れる世界観がこめられた作品が揃います。片岡昌の出品は新作「ヘンゼルとグレーテル」(写真上)です。

追記: 展示風景の写真(写真下)をいただきました。

[展示写真公開] 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 始まりました

7月1日より、池田20世紀美術館にて「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」ついに始まりました。

バラエティに富んだ作品が「高さと」「狭さ広さ」のメリハリのある空間に展示されており、(手前味噌ですが)何度も回りたくなる楽しい展示になったと思います。10月5日まで、伊東市の池田20世紀美術館で開催しています。ぜひお越し下さい。(会場等の詳細はこちら

作品数が多く、展示の設営はとても大変でした。ご協力頂いた池田20世紀美術館のスタッフ、人形劇団ひとみ座のスタッフの方々に深く感謝します。

片岡昌展をちょっぴりお得に見るには

いよいよ7月1日より始まる「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」ですが、会場の池田20世紀美術館のWebサイトに、「特別割引券」がございます。入館料が10%引きになりますので、是非ご利用下さい。

ついでですが、伊東駅からのバスは、9時〜16時代の間は、毎時0分と30分に出ています。
伊東駅より「一碧湖経由 シャボテン公園行き」(城星経由または川奈口経由)にお乗り下さい。
平日の時刻表
土日祝の時刻表

片岡昌展、もうすぐ開催です

更新の間が空いてしまいました。バタバタしていますが、展覧会の準備は順調です!

(左上から写真1,2) 横須賀市の片岡昌邸より、立体作品の搬出の様子
(写真3) 作品の修復の様子
(写真4,5,6) 劇人形のチェックと、設営準備の様子です。

いよいよ明後日、7月1日から会期スタートです。展覧会の様子や、展示の内容もこちらでどんどん紹介して行きますので、お楽しみに!

劇人形の遣い方映像撮影しました!

6/12にひとみ座を訪れ、片岡昌展で上映する映像を撮影しました。

実は劇人形の操り方には様々なものがあります。「手遣い」「棒遣い」「糸操り」などなど。今回は一般的な方法から、片岡が工夫したひとみ座ならではの方法まで撮影しました。

上の写真はひとみ座劇団員の田坂晴男と片岡がマクベス’09のマクダフを操っているところです。これは「出遣い」と呼ばれる操演方法で、人形の後ろの操っている人間も見えるという構造です。大きな人形を生き生きと操るのには、訓練を要しますが、堂々とした風格のある演技が出来るため、見応え満点な方法です。

片岡昌展では、映像と劇人形をあわせてお楽しみ下さい。

今後人形劇を見に行く際は、遣い方にも注目してみて下さいね!

チラシ、ポスターが届きました

片岡昌展のチラシ、ポスターが届きました。
月曜以降、各所に置いていただいたり、貼っていただく予定です。
ちなみにこんな内容になっています。

チラシを配っていただけたり、ポスターを貼っていただける方、場所がございましたら、連絡先に掲載のメールアドレスか、@AkiraKataokaAPまでご連絡ください。よろしくおねがいします!