いずはぴ通信に片岡昌展の記事が載りました。
伊豆情報サイト イズハピ! 内、「いずはぴ通信」にて、片岡昌展をとりあげていただきました。企画展オープン初日にお越し下さり、熱心に作家取材をして頂きました。展覧会の内容を端的に楽しくご紹介頂き、素晴らしい記事です。是非ご一読下さい。
関連リンク:伊豆情報サイト イズハピ!
片岡昌アーカイブ・プロジェクト > 7月, 2010
伊豆情報サイト イズハピ! 内、「いずはぴ通信」にて、片岡昌展をとりあげていただきました。企画展オープン初日にお越し下さり、熱心に作家取材をして頂きました。展覧会の内容を端的に楽しくご紹介頂き、素晴らしい記事です。是非ご一読下さい。
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以前お知らせした、 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 での『ひょっこりひょうたん島』の人形展示替えですが、 7月23日-7月24日, 8月2日-8月8日 の展示替えが、都合によりなくなりました。8月24日まで、通常展示となります。
この間、通常展示にはないオリジナルの人形の入れ替え展示(ガラクータ,アルセーヌ・クッペパン,ブル元帥,しゅう長,シエラザード)を予定していました。これらをご覧になる予定を考えていた方々には、大変申し訳なく思います。
これら5つのオリジナル版人形も含め、 8月25日-8月31日『オリジナル版 展示強化週間』 ではオリジナル版の人形を一挙に展示しますので、こちらでご覧頂きたいと思います。
タイトルの通りです。
片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 開催中の池田20世紀美術館では、館内で写真を撮影していただけます。
ただし、フラッシュを使用しての撮影はご遠慮下さい。作品保護のため、ご協力お願いします。
いい写真が撮れましたら、ブログ等でご紹介下さい!これまでに、以下のブログでご紹介頂きました。
※検索して見つかったブログを紹介させて頂いています。他にもブログに写真をアップいただいている方、お知らせ下さい。
劇人形は撮影中に壊れてしまう事もあり、同じ物をたくさん作る必要があります。「ひょっこりひょうたん島」は登場人物が多く、また月〜金の帯での放送であったため、その人形制作もハードなスケジュールを要求されました。そこで、人形の基本的な形状の作成を外注できる様にするため、木をろくろで削った「回転体」という幾何学的なカタチを組み合わせたデザインを使う事が考案されました。
自由にデザインした立体的な形状を平面の設計図で正確に伝えるのは困難な上、発注先の技術の上手・下手によって結果にブレが生じてしまいます。一方、平面の回転体であれば、回転軸に対する曲線を示すだけで、どこに発注しても正確に同じ形状の立体を作らせる事ができました。
片岡昌によれば、これら「ひょうたん島」の造形に関して、後の3次元コンピュータ・グラフィックス (以下 “3DCG”) と似ている、という指摘をされた事があるそうです。これはどういった理由でしょうか。
3DCGでは、表示される物体は全て、その形状や光のあたり方等が数学的に「計算可能」である必要があります。現在はコンピュータの進歩により、どんなに複雑な形状でも「計算」できる様になったといえますが、80年代後半から90年代前半までの初期の3DCGにおいては、単純な数式で表せる形状しか「計算」する事ができませんでした。具体的には、多面体や楕球体、多角錐、三角形を組み合わせた形状(ポリゴン)、そして回転体などが「単純な数式で表せる」単純な形状でした。初期の3DCG作品をよく見るとこれら単純な形状の要素を組み合わせた形状となっている事がわかると思います。
3DCGでは直方体やポリゴン等回転体以外の形状も利用可能でしたが、回転体はなめらかな曲面を持ち、比較的自由に形を作る事ができる利点があったため、キャラクターの姿を表現する場合などは、特に回転体が利用される事が多かったと言えます。(また、実際の3DCGではこれらの形状を曲線に沿って「曲げる」事でより豊かな形状を作り出しています)
つまり、「ひょうたん島」の場合は「単純な図面で正確に形状を伝える事ができる形」、3DCGの場合は「単純な数式で正確に形状を計算できる形」として回転体を採用した、という共通点があった事がわかります。
「ひょうたん島」の人形をよく見ると、回転体というシンプルなカタチでも、曲線のデザインの仕方、その回転軸をどの角度で合わせるか、といったバリエーションにより、幅広いデザインで親しみやすいキャラクターが生み出されています。今回の企画展の展示を通してご覧いただけば、こういった立体的なデザインセンスも、片岡の卓越した立体造形力に裏打ちされた物である事がわかると思います。3次元空間にいかに「存在感のあるキャラクター」をデザインするか、という視点では、現在の複雑な形状が表現できる様になった3DCGのデザインにおいても参考となる点もあるのではないでしょうか。
ご紹介した人形は、10月5日まで「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」にて展示しています。是非ご来場下さい。
ひょっこりひょうたん島の関連商品は。 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 ストア(Amazonからの購入) よりどうぞ。
開催中の企画展片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』のカタログをご紹介します。
日本中の子供たちが熱狂したと言われる人形劇、ひょっこりひょうたん島。今回の展示では91年より放送されたリメイク版の人形に加え、なかなか見られる機会のない60年代のオリジナル版と、パイロット版の撮影で使われた人形も展示します。
1964年〜1969年にかけて放送された「ひょっこりひょうたん島」オリジナル版は、当時高価だったビデオテープを「上書きして使い回し」していたため、再放送ができない「幻の番組」でした。
その後、番組のファン達の期待に応える形で、リメイク版が1991年〜1996年に制作・放送されました。人形もこの放送のために再制作され、いくつかの人形はより洗練された形にアレンジされています。例えば「ドン・ガバチョ」(写真上、オリジナル版は帽子の欠け、ヒゲの歪み有)では、手や目の形がマイナーチェンジされた程度ですが、魔女ルナ(写真中、オリジナル版は髪の毛の劣化有)では髪色・肌色の色調、手の形の変更に加え、顔のカラクリを動かす為の切れ目をうまく隠し、より妖しい美しさを持つ魔女を生み出しています。(女性のキャラクターはより美人になる様変更された傾向があります)
今回の展示では、ひとみ座に現存した物については「オリジナル版」「リメイク版」の両方を展示しています。是非、デザインの変化をよく観察してみて下さい。
また、オリジナル版に先立って制作された「パイロット版」の人形も展示しています。実際に制作されたものよりも小さいサイズですが、回転体を基本としたデザインや、カラクリを使い動きの面白さを狙った人形を作る方針ができあがっている点が注目できます。
ご紹介した人形は、10月5日まで「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」にて展示しています。是非ご来場下さい。
DVD NHK人形劇クロニクルシリーズVol.2 ひとみ座の世界 ひょっこりひょうたん島 と NHK人形劇クロニクルシリーズVol.5 新諸国物語 笛吹童子 ひとみ座の世界2 には、オリジナル版の現存する映像が全て収録されています。オリジナル版をもう一度見たい方は是非こちらをどうぞ。
また、リメイク版は、全話がDVD-BOXとして入手できます。 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 ストア(Amazonからの購入) よりどうぞ。
開催中の 片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』 は、下記の予定で「ひょっこりひょうたん島」の展示替えを行います。ご来場の際はご注意下さい。
(※7月23日-7月24日, 8月2日-8月8日 の展示替えは、都合によりなくなりました。この間に入れ替えで展示する予定であった人形は、下記『オリジナル版 展示強化週間』に展示いたします)
以下の展示がなくなります。(「ひょっこりひょうたん島 泣いたトラヒゲの巻」福島公演のため)
替わりに、以下のオリジナル版の人形をご覧頂けます。
オリジナル版はダメージの激しい人形もありますが、なかなか見る機会のない懐かしいキャラクター達をお楽しみ下さい。
片岡昌展 イベントスケジュール を公開しました。
まずは 7/25 [日曜日] 、人形劇の人形操作を体験できるワークショップと、当プロジェクトのキュレイターによるギャラリートークを行います。詳細は、片岡昌展 イベントスケジュールをご覧下さい。ワークショップは 8/8 にも実施予定です。
新たなスケジュールが決まりましたら、イベントスケジュールのページの他、このブログやツイッターでもお知らせします。
また、Googleカレンダー 片岡昌関連スケジュール にもイベントスケジュールを掲載しています。Googleカレンダー等をご利用の方にはこちらも便利です。
劇人形の専門店パペットハウスで毎年行われている、指人形のグループ展 The Art of Finger Puppets 2010 に、今年も片岡昌が参加します。
期間:7/10[土]-7/17[土], 11:00AM~7:00PM (7/12[月]は休み)
会場:パペットハウスギャラリー(東京都新宿区,飯田橋駅)
「指人形は子どものおもちゃ」という常識を覆す、指先サイズに想像力溢れる世界観がこめられた作品が揃います。片岡昌の出品は新作「ヘンゼルとグレーテル」(写真上)です。
追記: 展示風景の写真(写真下)をいただきました。
7月1日より、池田20世紀美術館にて「片岡昌展 超次元アートと『ひょうたん島』」ついに始まりました。
バラエティに富んだ作品が「高さと」「狭さ広さ」のメリハリのある空間に展示されており、(手前味噌ですが)何度も回りたくなる楽しい展示になったと思います。10月5日まで、伊東市の池田20世紀美術館で開催しています。ぜひお越し下さい。(会場等の詳細はこちら)
作品数が多く、展示の設営はとても大変でした。ご協力頂いた池田20世紀美術館のスタッフ、人形劇団ひとみ座のスタッフの方々に深く感謝します。